2017/04/21 新規作成

法人向けのETC専用カード

はじめに

前回、たくさんのLEDを使ったオーディオレベルメータを作成しました。
見た目が派手で格好良いものの、配線やハンダ付け個所が多いため作成は苦労します。

今回は音声信号のレベルをLEDの強弱で表現する光物アクセサリを作りました。
RGBのLEDを使用し、いくつかの色パターンを選択できます。

前作よりも配線数が格段に少なく、お手軽に作成できると思います。


注意

もし何らかの損害が発生しても当方は一切責任を負いませんので、あくまでも自己責任でお願いします。

ハードウェア製作

構成

音声信号の整流+増幅までの構成は、前回の記事、そして電子マスカットさんのオーディオレベルメータの記事そのままです。
その後は音声電圧をマイコンのA/D変換機能で読み、電圧に応じてLEDの光を増減します。

回路図

メイン基板の回路図(クリックで拡大)

LEDの光を増減させるためPWMを使用しています。
当方の手持ちのPICでは左右2ch分のPWM出力を持つチップがないため、苦肉の策でPIC12F683を2つ使いました。

ソフトウェアで2ch分のPWMを実装する方法を試してみましたが、やはりAD変換などと処理を同時に扱うとなると、ハードウェアPWMほどの性能を出すのは無理でした。

AD変換は8bitで行います。
ただし2.5Vの基準電圧ICを繋ぐI/Oピンが足りないため、ソフト的にAD変換値の0〜127までを有効とし、実質的に0〜2.5Vの測定としています。

LEDの点灯は、PWM信号でPNPトランジスタをスイッチングしてLEDに電源を供給します。
点灯させたいLEDのポートをLowにすることでLEDに電流が流れます。

LEDの電流制限抵抗は最大20mAまで流せる値で設定してください。
今回のRGB型LEDはアノードコモンを使用しています。


ソフトウェア

LEDの強弱は人間の感覚に合うように対数スケールで表示します。
チープなマイコンでリアルタイムに対数計算を行うのは荷が重いため、対数変換テーブルを用意してマイコン自身の計算処理を極力減らしています。

基本的にAD変換をしてPWMの設定を行っている程度です。
あまり工夫が無くてお恥ずかしいのですが・・・

ソースファイルとHexファイル
levelled.zip(4KB)


動作確認

まず、音声入力端子へCDプレーヤやPCのライン出力などから繋ぎ、電源を入れます。

すると電源の投入時に、LED設定のテスト表示が行われます。
赤色→緑色→青色→黄色→水色→紫色→白色 の順で光ります。

音楽を流しながら、LEDの暗い位置から明るい位置までバランスよく変化するようにボリュームを調整してください。


最後に

物を作った本人が記事を書くと、必要な情報は何なのか分からなくなってきます。
もしご覧になって分からないことがありましたらお問い合わせフォームからご相談ください。

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