2013/10/08 新規作成
2014/10/23 ポータブル版ソースへのリンク間違いを修正
2015/03/07 ポータブル版の電池の持ちについて追記

法人向けのETC専用カード

はじめに

秋月さんで販売された LPS331の気圧センサモジュール を購入して、色々と遊んでみました。

最初のころは PCのシリアルポートから直で制御 して、気圧値を見て満足していました。
でも、せっかくマイコンが使えるのだから、マイコンで制御したものも作りました。

1つ目は、単純に気圧値をPCへ送信するもの。
2つ目は、PCがなくてもスタンドアロンで動かしたいとの欲求が出て作ったLCD表示の据え置き版。
3つ目は、さらに持ち歩きをしたい欲求が沸いて作ったポータブル版。

という経緯で3種類も作ってしまいました。
ポータブル版は高度計の機能も入れています。
今となっては、最初からポータブル版を作ればよかったと後悔(汗


注意

もし何らかの損害が発生しても当方は一切責任を負いませんので、あくまでも自己責任でお願いします。

PC接続版

外観

回路図

電源はシリアルポートから取りますので、外部からの電源供給は不要です。

PC側で表示するために、下のソフトを用意しました。
スタンドアロン版とポータブル版にもシリアル送信機能がありますので、このソフトは共通で使えます。


ViewPress100.zip 22KBytes

ViewPress.exeを起動すると上記の画面が出ます。
画面上を右クリックして出たメニューから「接続」でシリアルポートと接続します。
その他の操作はなんとなく分かると思いますので説明は省略します(汗

ソースとHexファイル

press.zip 3KBytes


LCD表示のスタンドアロン版

外観

回路図

2行LCDに気圧と温度を表示します。
数値は2行分の高さを使った大きな表示にして、見やすさを狙っています。

スイッチを押すとフォントを変更できます。
また、スイッチを長押しすると、フォントの設定をEEPROMに保存します。

フォント一覧

ソースとHexファイル

press_lcd.zip 10KBytes


ポータブル版

外観

回路図

単三電池1本を電源として、昇圧DC-DCコンバータで3.3Vへ昇圧したものをマイコンと気圧センサ、LCDへ供給します。
消費電流は2mA程度ですから、電源を入れっぱなしでも1ヶ月半くらいは持つかと思われます。

LCDは AQM0802A、ケースはタカチの SW-65 というプラスチックケースに入れています。
基板は2段重ねで、若干コンパクトになりました・・・

画面構成は下図のようになっています。
スイッチの割り当てはMODEがSW1、SETがSW2、UPがSW3、DOWNがSW4です。

(クリックで拡大)

高度計は相対高度と絶対高度の2つを表示し、この2つは独立して動作します。
また、高度表示から気圧・温度表示モードに変更しても、裏で高度計算をしています。


相対高度の利用例
登山口で相対高度をゼロリセットしておきます。
その後、頂上まで登ると、登山口から頂上までの相対高度である「1,376m」が表示されます。
この相対高度は、ある基準点から何メートル上昇/下降したかを表示します。
どのタイミングでゼロリセットをしても、絶対高度の計算には影響ありません。

絶対高度の利用例
登山口などのあらかじめ高度が分かっている地点で、絶対高度の基準として「2,400m」と設定しておきます。
その後、頂上まで登ると、絶対高度に「3,776m」と表示されます。
この絶対高度は、標高そのものを表示します。
どのタイミングで絶対高度の基準値を設定し直しても、相対高度の計算には影響ありません。

注意:
気圧は刻々と変化するため、誤差が出ますのでご注意ください。
1hPaあたりの高度変換係数は、初期値では9mとしています。これはメイン画面から0.1m単位で変更できます。
また、一気に数千m単位で移動した場合は正しい高度が計算できません。簡易的な機器ですのでご了承ください。

ソースとHexファイル
press_portable.zip 12KBytes
浮動小数点の計算を入れたおかげで、ROMは4Kギリギリです(汗

2015/03/07 追記
ポータブル版の電池の持ちについて動作検証をしました。
単3アルカリ電池で2014/12/24〜2015/03/07の73日間動作しました。
ただし、ほぼ放置の状態です。
スイッチの操作を頻繁に行うと、プルアップ抵抗を通じて消費電流が増えるため動作時間は若干減ると思います。

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