インダクタンス計測用の発振回路

この回路は?

LC発振回路を利用することで、コイルのインダクタンスを計測する、いわゆるLメータが実現できます。

LC発振回路のCを固定にしておき、Lは測定したいコイルを接続します。
すると、発振周波数とコンデンサの値を元に、コイルのインダクタンスを計算から導くことができます。

弊社の周波数カウンタ表示ソフトは上記の面倒な計算をソフトが行い、インダクタンス値までを表示します。

製作

インバータのロジックICを使い、発振回路を構成しています。

下図が回路です。

R1 = 1MΩ
R2 = 2.2kΩ
C1,C2 = 0.1uF

C1とC2は計測の精度に関わるコンデンサです。
できる限り誤差の少ないフィルムコンデンサを使用します。

インバータのICは 74HCU04 を使用します。

74HCU04には6つのインバータ素子が入っていて、その中の2つを使用します。
お好みの部品レイアウトに合わせて、最適な配線になるように素子を選んで下さい。

製作例

製作の一例として、当方が作成した実体回路図・配線図を添付します。

回路図(クリックで拡大)

配線図(クリックで拡大)

配線図中の青色の配線は、ユニバーサル基板の裏面(配線面)です。

POWERとGNDそれぞれに電源の5Vを接続します。
OUTとGNDから周波数カウンタへ接続します。
測定したいコイルはL1とL2へ接続します。